マインクラフト統合版のアドオンを用いて、子供が大好きなシマエナガを作ってみたいと思います。
動作環境はMinecraft統合版 v1.21.51になります。
Blockbenchにてシマエナガのモデルを作成
Minecraft Entity Wiardにてベースを作成
Blockbenchにてモデルを作成していきます。一から作成するのは大変なので今回はオウムのモデルをベースに作っていきます。BlockbenchのMinecraft Entity Wizardを使います。

| 項目 | 今回の入力値 | 説明 |
| DisplayName | shimaenaga | 表示名を入力 |
| Identifier | myentity:shimaenaga | [addon名:entityの名前] |
| Apperrance Mob | オウムを選択 | モデルとするMobを選択 |
| Behavior | Same Behaivor | 今回はオウムの動きをそのまま利用するのでSame Behaviorを選択 |
| Loot | No Loot | 死亡した時の挙動。今回はなしにする。 |
| Spawn Egg | Colorsを選択し色をチョイス | スポーンエッグの見た目 |
| Export | Export to Folderを選択 | 直接開発用のaddonフォルダに入れてほしいのでExport to Folderを選択 |
| Pack Name | myentity | addon名を入力 |
| Pack Icon | アイコンを設定 | 16×16pxのpngファイルを用意して選択 |
シマエナガのモデル調整
ExportができたらEdit Modelを押し、変更していきます。

画面右側にOUTLINERという箇所があります。ここで頭などの各パーツおよびそれを構成するブロックが定義されています。
OUTLINER欄にて変更したいモデルを選択し、SizeやPositionを調整します。シマエナガなので少し丸っこい感じに仕上げていきます。
注意)サイズについて小数点以下は使わないほうがいいです。テクスチャが反映されず、その面が透明になるときがあります。私のモデルの場合、目が小さいですがこれはサイズを小さくしているのではなく、重ねて定義し一部だけを外に出して小さな目を作っています。

このような形で仕上げました。この時点ではまだ青のオウムのテクスチャーが適用されているので色はめちゃめちゃです。
シマエナガのテクスチャーを調整
画面左下のTEXTURESにて定義されているテクスチャーが表示されています。オウムの場合、5種類のテキスチャーが定義されています。今回はシマエナガなのでここは1種類に変更します。TEXTURES欄で右クリックし、「フォルダから開く」を選択します。「blue.png」をコピーして「white.png」を作成します。TEXTURES欄のテクスチャーを右クリックから一度すべて削除、テクスチャーを読み込みから作成した「white.png」を読み込みます。

Blockbenchの右上に「Edit」「Paint」「Animate」とあるので「Paint」を選択します。Paint欄において色を調整していきます。このように仕上げました。

アニメーションの調整
アニメーションの調整をしていきます。Blockbenchの右上に「Edit」「Paint」「Animate」とあるので「Animate」を選択します。このモデルはオウムをベースとしているため「dance」「flying」「moving」「sitting」「standing」の5つのアニメーションが定義されています。オウムのモデルを基準に作られているため、動きがずれている箇所があるので正していきます。おかしな箇所についてモデルの位置や中心点を調整します。
ここまで出来たら保存しましょう。
Visual Studio Codeにて調整
Blockbenchにて保存をすると、Minecraft の開発用フォルダに作成されています。
C:\\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages\ Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang
ビヘイビアパック:development_behavior_packs
リソースパック:development_resource_packs
作成されたシマエナガのコードに対して、Visual Studio Codeにて調整をしていきます。
フォルダ名の変更
ビヘイビアパック、リソースパックの両方ともフォルダが「myentity」になっているので、それぞれ「myentity_BR」、「myentity_PR」に変更します。
manifest.jsonの変更
manifest.jsonにおいて、UUIDと書かれている項目について「Generate UUID」にて生成しなおします。(ビヘイビア、リソース両方)
もしかしたらこの操作はいらないかもしれませんが、念のためやっておきます。
コードの微調整
テキスチャーの部分で、既存のテキスチャーを削除し「white.png」だけにしました。この変更に対する対応をする必要があります。
修正点を以下に記載します。
| ビヘイビア > entities > shimaenaga.behavior.json | component_groupsのminecraft:parrot_redをminecraft:parrot_whiteに変更。「parrot_blue、parrot_green、parrot_cyan、parrot_silver」は削除 |
| events > “minecraft:entity_spawned” > “randomize”において、parrot_redをparrot_whiteに変更し、ほかの色の項目は削除 | |
| リソース > entities > shimaenaga.entity.json | texturesの中身を全削除し、次を追加 “white”: “textures/entity/shimaenaga/white” |
| “animations”の”base”を「animation.shimaenaga.sitting」に変更 | |
| “render_controllers”を”controller.render.shimaenaga”に変更 | |
| リソース > render_controllers > shimaenaga.render_controllers.json | 新規にファイルを作成 { “format_version”: “1.8.0”, “render_controllers”: { “controller.render.shimaenaga”: { “arrays”: { “textures”: { “Array.skins”: [ “Texture.white” ] } }, “geometry”: “Geometry.default”, “materials”: [ { “*”: “Material.default” } ], “textures”: [ “Array.skins[query.variant]” ] } } } |
| リソース > texts > ja_JP.lang | 新規にファイルを作成 entity.myentity:shimaenaga.name=シマエナガ item.spawn_egg.entity.myentity:shimaenaga.name=シマエナガのスポーンエッグ |
マインクラフトにてアドオンを追加
マインクラフトにて適当にワールドを作成し、作成したアドオンを有効にする。
※マイワールドである必要があります。開発者用フォルダにあるアドオンはRelmsでは使えません。Relmsで使う場合は、別途mcpackの形式にしてインポートする必要があります。

クリエイティブでの画面ですが、正しく動作できているとシマエナガのスポーンエッグが表示されます。スポーンエッグを使うと、かわいいシマエナガがスポーンされます!!

完成品
今回作成したアドオンはこちらです。
- https://minecraft.systools.site/files/myentity_bp.mcpack
- https://minecraft.systools.site/files/myentity_rp.mcpack
利用については自己責任でお願いします。導入により何か不利益が発生してもこちらは責任は取りません。また、個人利用についてのみ許可します。再配布などはおやめください。

テクスチャーの種類をカスタマイズしている部分でやや苦戦はしましたが、思っていたよりも簡単にかわいいMobが作れました!!子供にもとても好評です!

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